口腔ケアのポイントは？

高齢者が口腔ケアを怠ると口の中の雑菌が繁殖し、様々な健康被害繋がると考えられています。特に介護現場では口腔ケアをきちんとすることで、健康の維持や誤嚥性肺炎などの予防に役立てられています。

口腔ケアのポイントは、歯磨きをしっかりとすることです。歯磨きは口の中に残った食べカスを取り除き、雑菌の繁殖も抑えてくれます。
歯磨き粉は少なめにして、歯ブラシを軽く持って優しく磨きます。歯と歯肉の間にブラシを入れて、隙間までしっかり磨くことが大事です。
歯ブラシを選ぶときには毛先が小さく、毛が柔らかいものを選びましょう。高齢者の場合は歯がもろくなっていたり、歯肉が傷付きやすくなっているので柔らかめの歯ブラシを選ぶことが大切です。
歯ブラシでは取り切れないときには歯間ブラシなども使って、清潔を保つことも重要です。

入れ歯のケアはご飯の後に毎回清掃するのが理想的ですが、忙しい介護現場では時間が取れないことがあります。そんなときには一日一回でも良いので、時間を掛けて掃除するようにしましょう。
入れ歯専用の洗浄剤を利用して汚れを落とし、何度もすすいで薬剤が残らないようにします。夜間の寝ている間は入れ歯を取り出して、水に浸して保管します。

歯だけでなく、舌のケアをすることもポイントです。口腔内が汚れていると、舌に白い汚れが付着することがあります。これは舌苔と呼ばれるもので、細菌が溜まっています。
舌の専用の歯ブラシやスポンジを使って、力を入れすぎないように注意しながら落としましょう。