いつ口腔ケアを行うの?

介護スタッフが行う仕事内容は多岐にわたっています。その仕事内容は、施設利用者の生活のサポートをすることをはじめ、健康を維持すること、そして自立した生活を促すことなど様々な目的があります。口腔ケアもそれらの目的を含む介護スタッフが行うべき仕事のひとつです。

介護スタッフの一日の仕事の流れは、その施設がどのような施設化によって異なります。

大まかなものとしては、朝に施設運営の準備や朝食の準備から始まり、利用者に朝食をとってもらい、排せつや入浴、そして昼食、午後にリハビリやレクリエーションを行ってから夕食という流れです。これらの大まかな流れの中で適宜口腔ケアを混ぜていきます。

口腔ケアをいつ行うのかというのは、口腔ケアを何を目的として行うのかによって変わります。

口腔ケアを、口腔内をきれいにすることを目的として行うのならば、食後に行うことが適切です。食事の後に食べ物のカスを落として、細菌の増殖を防ぎます。

口腔機能を維持する訓練のために行う場合には、食事の前に行うという考え方もあります。食事の前に口腔ケアを行うことによって、口の中の細菌が減るほか、口のマッサージとなり、誤嚥を防ぐことになります。口を動かすストレッチともなり、より良く食事をとることができるようになるでしょう。

また、口腔ケアをコミュニケーションを促すために行うのならば、特に決まった時間に行う必要はありません。利用者の気持ちに余裕がある際に行うとよいです。

このほか朝の覚醒時に行うことで生活リズムを整えるという効果を期待することもできます。